制度改正で問われる「療育の質」|これからの専門職に必要な4つの力

こんにちは。主宰の西村猛(理学療法士)です。


先日公表された政府の骨太の方針では、障害福祉分野においてサービスの質の向上を進めていく方向性が明記されました。

これは単に報酬改定の話ではありません。

今後の障害福祉サービスでは、「どれだけサービスを提供したか」だけではなく、「どのような支援を行い、どのような成果につながったのか」という療育の質が、これまで以上に重視される流れになっていくことが示されています。

2027年度の障害福祉サービス報酬改定に向けても、この方向性を踏まえた議論が進められています。

現場では、「報酬はどうなるのだろう?」「加算は減る?」という話題が増えているかもしれません。


しかし、私たちセラピストが本当に考えるべきなのは、「なぜ国は、質を重視する方向へ舵を切ったのか」だと思います。

「量」ではなく「質」が求められる時代へ

これまでの制度では、「サービスを提供した」という事実が評価される部分も少なくありませんでした。

一方で今後は、下記のような「支援の質」が、これまで以上に求められていく流れになると考えられます。

  • どのような評価を行ったのか
  • その評価からどんな見立てをしたのか
  • なぜその支援を選択したのか
  • 支援によって子どもにどのような変化があったのか

これは制度だけの話ではありません。

保護者が求めるものも、年々高く、そしてより専門的になってきることを実感しています。


セラピストが「何をしたか」ではなく、「なぜその支援をするのか」を説明できる専門職への信頼は、今後さらに高まっていくことが予想されます。

評価・見立てができるセラピストは強い

同じ「はさみの練習」を行っていても、「手先が不器用だから」で終わるのか、「姿勢」「体幹」「協調性」「視覚認知」「運動企画」「注意機能」などを評価した上で支援を組み立てるのかでは、専門性は大きく異なります。

活動そのものではなく、その活動を選択した根拠を説明できること。これが、専門職に求められる価値になると思われます。

今後、学ぶべきこと

制度に合わせて動くのではなく、普段から下記のような「セラピストとしての力」を積み重ねていくことが、結果として制度改正にも対応できる力になります。

  • 評価する力
  • 見立てる力
  • 臨床推論する力
  • 保護者へ分かりやすく説明する力


皆さんの職場では、今回の制度改正に向けて何か動きはありますか?

「こういう話が出ている」
「ここが不安」
「現場ではこう考えている」

などがあれば、ぜひセラピスト塾のLINEグループで教えてください。


現在、このグループには23名のセラピストが参加され、それぞれの現場で感じていることや悩み、工夫などを共有しながら学んでいます。

まだグループに参加されていない方は、まずセラピスト塾の公式LINEへご登録ください。

その後、LINEのウェルカムメッセージからグループチャットへご参加いただけます。

制度改正への対応だけでなく、日々の臨床や評価、保護者支援についても、専門職同士で学び合える場にしていければと思っています。

友だち追加